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01.さよならほど辛い別れは無いよ。
遊園地で、結に突然想いを告げられて、っていうか、
見透かされて、あれ以来俺達は、
【恋人】になった。
嬉しいけど、今までとそんなに変わらない関係で。
ただ、相手に対する欲がお互いに出てきた位で…。
「剣十…。あのさ、お願いがあるんだけど…?」
「ん?何?」
「キ…キスして欲しいなぁ…なんて…。」
「…ッ?!」
こんな風に。
「なんで人と別れる時、「さよなら」って言うのかな。」
「え?」
「さよならほど辛い別れは無いよ。」
「…そうだな。」
どんな事考えて、結がそう言ったのか、
よく解らなかったけど…。
何が言いたいのか、なんとなくだけど、
解った気がした。
「何か他の言葉ならいいのに。」
「例えば?」
「ん〜…好きだよ、とか?」
「それじゃあ、「好き」って言ったら別れる事になるじゃん。」
「あ、そっか。」
「結局、さよなら、なのかなぁ…。」
「…さよならなんて、本当は無いのかもよ?」
「え?」
「生きてりゃ、会える。それに、目に見えなくても会えるし。」
「見えなくても、会ってくれる?」
「うん。」
ニコっと笑った結が、
夕焼けに映えてて、妙に綺麗だった。
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