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04.今日よりも素敵な明日を2人で作ろう。
チラリと時計を見た結がそっと呟いた。
「あ…、もうこんな時間になっちゃったね。」
2人で話していると、いつの間にか時間が流れている。 自分の想いのほんの少しの部分しか、伝えられていないのに…。
『帰りたくない』なんて思うのは、俺だけじゃないんだな、 なんて結の言葉に妙な思いを抱いて…。
「寒いね。」 「おう。」
…照れくさかったけど、結の手をギュッと握ると、 ちょっと寂しい感覚も少し和らいだり。
「明日学校で会えるもんね…。」
自分を納得させる言葉を互いに言いながら。
「じゃ、今日よりも素敵な明日を2人で作ろう。」 「…よく、そんな台詞顔を赤らめずに言えたね。」 「んだよ。本心だから、いーんだよ。」
結の前だと、本当なら恥ずかしい事も、してしまう。 人を好きになるっていうのは、凄いもんだな…。
「何、にやついてんの?」 「ん?結と手繋げて嬉しいから。」
「えっ!」
照れた結の額に、ひとつの口付けをして。
「じゃ、また明日。」
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