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03.笑っても泣いても怒っていても、どれも大好きな君。
結は普段から、その辺の女よりも、 感情を表情や行動に出さない奴だと思う。
「俺、頼りない?」
俺は、直接そう聞いてみた。
「…どうして?」 「結は、あんまり悲しかったりしても表に出さないから…。」
そう言うと結は驚いた後、ちょっと困ったような顔をした。
「凄く頼りにしてるよ。でも…」 「でも…?」
その後に続く言葉って、俺にとって辛い言葉なのかな…。
「剣十に嫌われたくないから、あんまり出さないっていうか…。」 「嫌う??俺が??」 「泣いたりウザいくない??」 「はあ??そんな心配してたのかよ。」
「だ、だって…っ。」 「変な心配してんじゃねぇよ。こんな泣きそうな顔してるくせに。」
つん、と頬を突付くと、顔真っ赤にして…。 涙を流す結。
その雫は、嬉し涙ですか…?
笑っても泣いても怒っていても、どれも大好きな君なのに。
そんな事は言わないけど、
「ばぁーか。」
そう言って、結の頭をくしゃと撫でて、先に歩いたのは、 ちょっと涙が零れそうだったから。
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