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09.あなたと一緒なら、どこへ行っても幸せ。
クリスマスだった。 折角、大好きな恋人と同じ時間を過ごせるんだから、 ちょっとは特別なところへ行こうと思ってた。
…んだけど。
「なんでこーなったんだっけ…、」
家を出ようとした時、珍しく母さんが口出ししてきた。
「剣十、あんた何処に行くの?今日クリスマスよ??」 「はあ、知ってるし。遊んでくんの。」 「何言ってるの、今日は家でパーティーって言ってたじゃない。」
俺をいくつだと思ってるんだ、と思った。 けど、あまりにも強引な母さんに、口で負けて…。
「彼女も連れてきなさいよ、一緒にパーティーしましょ!」
って話になり、…今に至る。
「結、ゴメンな。本当はでっけぇツリーでも見に行こうなんて、 思ってたんだけどさ。」
「剣十と一緒なら、どこへ行っても幸せだよ。」 「あ、ありがとう。」
照れてそう、そっけない返事しか出来なかったけど、
“あなたと一緒なら、どこへ行っても幸せ。”
そう言ってくれた結が凄く愛しく感じた。
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