藍々 碧

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恋台詞で10題 U


恋台詞で10題 U

01.さよならほど辛い別れは無いよ。
02.どんなに頭が良くても君だけは解けないんだ。
03.笑っても泣いても怒っていても、どれも大好きな君。
04.今日よりも素敵な明日を2人で作ろう。
05.もう、君の手が冷たいんだ・・・。
06.奇跡は一緒に起こすもの!
07.たった一度の幸せのために、どれだけ泣いただろう。
08.生きてる限り、必ず2人の思い出は増えていくよ。
09.あなたと一緒なら、どこへ行っても幸せ。
10.お互いに伝えたい思いはいつも同じ。

05.もう、君の手が冷たいんだ・・・。

日の長かった夏から、夜の長い秋へと季節が変化していくこの時期、
恋しくなるのはやっぱり、人の温もりだったりする。

手袋やマフラーじゃ覆いきれないもの。

暖かいもの。


今日は何故か、「校門で待ってて!」という結。

何か意図があるのだろう、と冷たい風を受けながら、
校門で結が来るのを待つ。

「さみっ…。」

そう呟くと、肩にふわり、と暖かいものがかけられた。

「??」
「ゴメン、お待たせ!」
「お、おう!これは?」

肩にかけられたままのマフラーに疑問を持って結に聞いた。

「プレゼント。最近、寒いからね。」
「…、ありがとう。」

「で、何で校門だったんだよ?」
「外の方が寒いから、マフラーしてくれるでしょ?」
「…ばーか。」

結の可愛い小細工に、照れて結の手を握る。
握るともう、君の手が冷たいんだ・・・。

「ちょ、お前手冷たすぎるだろっ!!」
「それは…まあ。」
「もしかして、待ってた?外で。」
「え?…あ〜…うん。」

結は、俺が校門で待つよりも前から校門で待ってたらしい。
そして、俺の体が寒くなる頃を見計らって出て来たとか。

「ばかかっ!」
「だって…、」
「だって、じゃないってマジで。」

気付かなかった自分に多少の怒りを感じながら、
結をギューッと抱きしめた。

「剣十、ちょっと痛い。」
「お前には、痛いくらいでいいんだよ。」

「ったく、こんな事しなくても、俺は結がマフラーくれただけで嬉しいし、
 大切にするから。」
「そうだけど…。」

「言い訳すんなよ…。…風邪ひいたらどうしてたんだよ。」
「剣十にお見舞い来て貰えるから、それもいいな。」


いつの間にか、幸せそうな顔で俺の胸に顔をうずめる結。

「ほんと、敵わないわ。」


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