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02.どんなに頭が良くても君だけは解けないんだ。
「あ〜ッもう解んない。」
教室の中で数学の問題に頭を抱える結。
「剣十、マジで数学補習じゃなかったの?!」 「え?ああ、まぁな。」 「剣十、苦手そうなのになぁ〜ッ!!」
俺ってそういうイメージなの?
放課後数学教諭から結に出された補習の宿題。 どうやら行き詰っているらしい。
「私が必死で悩んでるのに、雑誌読んでるし…。」 「ったく、どこ?解んないとこ。」 「へへ、あのねぇ…」
待ってました!と言わんばかりの笑顔で、 プリントを指差す。
「これ、公式に当てはめりゃ解けんじゃん…。」
なんて、ちょっと呆れて声をあげると、
「うん、知ってる。」
なんて、結は、言う。
「え?」 「この問題は解ってた。」 「何だよそれ。」 「くっつきたかっただけ♪」
なんとなく、照れくさくなって、 反応できなかったけど、やっぱり君は難しい。 ホント、どんなに頭が良くても君だけは解けないんだ。
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