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10.疲れを感じたら一緒の幸せは来ないよ。
「疲れた」
そう言った彼女の瞳から溢れる涙は、いつまでも流れ、 気の利かないバカな俺を戸惑わすだけだった。
「と、とりあえず座ろうぜ。」
ベンチに彼女を促して座らせてみたけど、 止まる気配の無いそれに、ただただ慌てるだけだった。
「何か飲み物買って…」
買ってくる、そう言ってこの場を立とうとしたら、 キミが俺の服を掴んでた。
「何で嘘吐くの?」 「え?」 「それとも、ただの私の自惚れ?」 「…どういう意味?」
「嘘吐いてたら、疲れちゃうんだよ…? 疲れを感じたら一緒の幸せは来ないよ。」
突然、何を言われてるのか、 俺には、
「私、好きだよ…。友だちとしてじゃなくて。」
「え…。」
多分、心臓止まってたと思う。
「返事は?」 「…俺の方が好き。」
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