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01.水分補給
----ゴクゴクゴクッ
唯一…彼が部活の時水分補給の為にベンチ近くにくる。
その一瞬だけが、私の幸せだった。
「休憩あと10分!」
ましてや、休憩に入ったときなんて…。
私は、彼を見てるだけで幸せだった。
喋った事もないし、目が合ったことも一度だってない。
ただ、彼が水を飲むその一瞬。
その一瞬に私は恋をした。
クラスも違うし、私は地味だし。
絶対彼は私の事知らないと思ってた。
でも、知ってたんだ。
そう、彼も水分補給のその一瞬。
私のことを見ててくれた。
でも、その事を私が知るのは、もう少し後になってのことだった。
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