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私と一緒。
白い貝殻のネックレス。
大切にしよう、大切にしよう、そう思った。
03.ガラスの心
修学旅行から帰ってきてからの私の毎日は、
とても充実した気持ちだった。
好きな彼が私とおそろいのネックレスを持ってる、
って、ただそれだけの事だけど。
それだけの事が嬉しかった。
私は貝殻のネックレスを毎日してた。
そんなある日、女の子が彼の横で、色違いのあの貝殻のネックレスをしてた。
腕を組んで…。
ショックだった。
あの女の子は誰…?
なんで腕を組んでるの…?
その貝殻のネックレスは、お揃いなの…?
自分が彼と同じものを持っていた。
ただ、それだけなのに、私の気持ちは貪欲になってた。
まるで、自分が彼女であるかのような錯覚。嫉妬。
それからは美術作品も手につかず…。
私はクラブをサボっていた。
クラブに行けば、彼を見なくちゃいけない。
彼を描かなくちゃいけない。
彼を見れないのが辛かった。
でも、それ以上に彼と歩いてた女の子の事がショックだった。
その日から、私はネックレスを外した。
でも、やっぱり捨てたり、手放す事が出来なくて、
彼との共通点。
私は財布の中にそっとしまった。
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