藍々 碧

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01.水分補給
02.海と貝殻と私と
03.ガラスの心
04.傘、入りませんか?
05.空の果て

唯一…彼が部活の時水分補給の為にベンチ近くにくる。
その一瞬だけが、私の幸せだった。

02.海と貝殻と私と

そんな思いを持ったまま…。
夏、修学旅行が行われた。

行き先は広島。

楽しい筈の修学旅行、友達とのバスの中でも、
私は何か物足りない気持ちで居た。

この修学旅行に行ってる間は彼とは会えない。
同じ学年でも、私の部活の特等席に行けないから。

彼の水分補給の休憩時間は修学旅行ではないから。

美術部の活動は、本当に自由だった。
作品を仕上げれば、それでよかった。

私は美術室から見える校庭のサッカーをしてる様子、
つまり彼を描くテーマにしてたから。

簡単だった。
私が校庭の彼を見る理由も、十分揃っていたから。

友達は、「毎日校庭ばっかでつまんなくない?」って言ったけど、
私はそんな事無かった。

広島では、お決まりの原爆ドームに行った。

同じ美術部員の友達は「スケッチしたい!」って言ってた。

それから広島はカキが有名ってことで、海に行った。
海の近くの資料館でカキの事について学んだ。

私はその資料館近くのお土産屋さんで売ってた
白い貝殻のネックレスを自分に買った。

普段、おしゃれもしない私へのお土産。
なんで買おうと思ったのかは、解らない。

でも、これを買おうと、思った。

店を出る時に、突然それは起きた。

彼がお店に入ってきた。
そして、しばらく店内を見回して彼が手に取ったもの。

それは白い貝殻のネックレスだった。

私と一緒。
白い貝殻のネックレス。

大切にしよう、大切にしよう、そう思った。


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