|
01.今日、言いたいことがあるんだ!
「結…、言いたいことがあるんだ。」 「ごめん、剣十…、今日はちょっと急いでるから、、」 「今日…、今日、言いたいことがあるんだ!」
なんでそんな風に言ったのか、自分でもちょっと驚きだった。
別に、今日じゃなくても、急いでるって言ってるんだ。 明日でも良かった筈だったんだ。
けど。
「今日なの?」 「…おう。」
「何?」
「…今日も、明日も、俺はお前の事が好きだから。」
「それって、昼の事気にしてる?」 「そういう訳じゃないけど、言っとこうと思って。」
昼休み、俺は同じクラスの女子に呼び出されて、 告白された。
勿論、結がいるからって断ったら、 その女、イキナリ結の元へ駆けてって…
「この女のどこが好きなのか教えてくれなきゃ納得できない!」
なんて言って。
「今日もこの女が好き?昨日は好きだったかもしれないよ? でも、今日は?もう好きじゃないんじゃない?ねぇ、私を見てよ…!」
事の成りをしらない結は唖然としてて。 勿論、俺も訳解んなかったけど。
「バカじゃないの。」 って結はその場を去ってったんだ。
それから、なんとなく話す機会がなくて放課後になった。
別に俺の結への気持ちがどーのこーのなった訳じゃないし、 結もたぶん同じだ。
「…。」 「あの…、」
「私もだよ。」 「え、」
「私も、明日も、明後日も、きっと、きっとずっと。好き。」
結は、急ぐから先帰るね、と言って走ってった。 赤く染めた頬を、夕日の明るさに隠しながら。
|