[Sprit×Drug−精神安定剤−]
[04]
「…部屋間違ってない???」
「何で??」
「だって…女物の靴とか…物が…普通に溢れてますけど…」そう。部屋には思いっ切り、今住んでます!と言った生活観が溢れていた。
「…だって。あたしの部屋だもん。」
「あぁ、姫の部屋かぁ!綺麗にしてるんだぁ〜!」
「そうでしょ?♪」
「…で。俺の部屋は?」「205号室だよ??」
「え?でも、ここは姫の部屋なんでしょ??」意味が解らなかった。
「翔くん、鈍いなぁ…。」
「?????」俺の頭の中は『?』で一杯だった。
「え?俺の部屋が205で、姫の部屋も205??????」
「つまり…。一緒のお部屋って事。」「・・・・・・・?」
「これから宜しくね☆」「え?ちょっと待って!!え?え??」
「これって、一応同棲に含まれるのかなぁ??あ、でも、ルームメイトだしね!」
「えええええええええ?!!?!?!?」…姫と部屋が一緒だなんて、全然予想してなかった展開だった。
「翔くん、こんな大きなマンションの家賃が25000円だなんて、変だと思わなかったの??」
「いや、変だと思ったけど!!!」
「つまり・・・。パニックになってる翔くんの為に詳しく説明すると・・・・。」姫の説明はこうだった。
このマンションは最低でも家賃が15万するらしかった。
でも姫と大家さんは親戚同士で、相当親しく家賃をかなり安くして貰っていて、
今回俺が一緒に住むことによって、50000円が25000円になったと言う。「そんなの、いいんですか?!」
「何が?」
「だって、俺、男!」
「うん。だって、何にもしないの解るし。」何にもしないって自信がどこから湧いて来るのか不思議だった。
仮にも俺は姫に想いを寄せてるわけだし…。「何もしないでしょ?」
「…うん」こんなに可愛い姫を自分のものにしたいと思った事も無いと言えば嘘になるが、
無理矢理に…と言う気持ちは無かったのは本当だった。「これから、宜しくね☆」
「…おう!宜しく!」そうして、俺と姫の生活が始まった。
----カチャッ
「あ、翔くん!おかえり☆☆」
「…た、ただいま。」
「?」
「なんか、照れるかも。」
「ははは!あ、そうだ、ご飯あるけど食べる??」
「マジで?!どうしようかと思ってたんだ!!」「美味しい!」
「本当〜??」
「うん!…そう言えば姫はどうして一人暮らししてるの?」そう聞いた瞬間、姫の顔が曇った。
「…あ、ゴメン!話さなくてもいいや!」
「ううん。いいの。話してあげる。
「いや、無理にそんな…」そういい終わる前に姫は話し始めた。
「前に弟の話はしたよね。」
「う、うん」
「うちの親は巷で言う『お金持ち』なの。」「お金さえ入れておけば子供は幸せだと思ってるの。
だから、弟の時も…なんて言ったと思う?
『顔に泥を塗られた』って言ったんだよ?」「息子が…自分の子供が死んでるのに。
母さんだってそう。お父さんに頭が上がらないの。
お父さんの秘書をしてるんだけど、なんか夫婦って言うよりも…召使?
だから弟の時、何も言わなかった。
自分が腹を痛めて産んだ子なのに、陰で涙を一筋流しただけ。」「…それで?それで姫は?」
「…うん。何か一緒に居る事の意味が無くなったから。」かける言葉が見つからなかった。
明るくいつも笑顔の姫の内面を見た気がした。「…さ!暗い話は辞めて・・・・・翔くん?」
「悲しくなかった?」
「え?」そう言って俺は気がついたら姫を抱きしめてた。
「姫…一緒に泣いてくれる人は居なかったの?」
姫は何も言わ無かった。
ただ、目を閉じてただけだった。「俺に姫が泣いてくれた様に…俺が姫と一緒に…!」
「ありがとう。」「さ!明日は大学、講義早いんでしょ!?寝よう!」
「お、おう!」
「おやすみ☆☆」
「お、おやすみ!」---俺が姫と一緒に…!
「俺、結構凄い事言っちゃったかも・・。・・・寝よ。」
「翔くん♪ 朝だよっ!」
毎日が幸せだった。
姫が自分と同じ家の中で生活してて、毎朝ご飯を作ってくれて…。本当に姫を好きな気持ちが大きくなっていってた。
-----プルルル
「あ、俺だ。」
「はい。もしもし。」
『・・・・ド・・・・や・・た?』
「もしもし??なんて?」
『翔・・ドラッグ…やめたなんて…嘘だよなぁ〜?』
「…!!!!・・・誰だお前?」
『忘れたの?…俺だよ?』
「…もしかして、、崇…?」ドラッグを辞める為に俺は友達である崇にも引っ越した事や
バイトを始めた事を言わなかった。崇に会えば、ドラッグに手を出しそうだと思ったからだ。
『フフフ…お前…今日会おうや。』
「…俺、本当に辞めたんだ!」
『会うだけだろ〜? 友達じゃんよぉ…』
「…っ」そうして、俺は崇と3週間ぶりに会う事になった。
駅前で待っていると…。
「よ。」
肩に久しぶりの友達の手が乗っていた。
だが、その手は少し痩せていた事に気づいた。「翔、元気そうだな。」
そう言う崇の方に振り向いて、俺はもう一つ驚いた。
「…お前、痩せた?」
「…そーか? 太ってるよりいいだろ。」崇の痩せ具合は異常だった。
頬は少し黒かかり、骨々しかった。「大丈夫か????」
「大丈夫に決まってんじゃんよぉ」
「…」
「それより、どっか行こうぜ。夏だって言うのに寒いし。」決して寒くなかった。
3週間前とは明らかに崇のドラッグ依存は進んでいると、そう思った。「翔…お前さ。」
「なんだよ?」
「これ、何だか解るか?」そう言って見せられたのは紙?の様なものだった。
「何だこれ。」
「翔…これを知らずに生きていくなんて…お前不幸ものだぞ。」
「…これ、何なんだよ。」
「L」
「L…ちょっと待てよ。。俺はもうしないんだって!!」
「やるよ。お前に。」
「要らねぇよ!!」そう言いつつもLを握らされた俺の手は開こうとしなかった。
「じゃぁな。翔。」
もう二度としないと、そう決めた。
でも、今手の中にあるのは今までに感じたことの無いモノが…。そして俺は手を開き…。Lを…
■ 口の中に入れた 次の展開を選ぶことが出来ます。
お好きな方をお選びください。■ ゴミ箱に捨てた
