[A Mermeid Princess Tragic]
[05A]


その頃、セナガは考えていました。
「何でジャンク王子は結婚式を延期したのかしら…。最近姿も見ないし・・おかしい…」
---カタッ
「誰っ!?」
「あ、その声は、美しい声のお嬢さん、って噂のジャンク王子の婚約者さん…?」
「貴方、誰??この城の者じゃないわね!」
「はは、やっぱりセナガ様は詳しいなぁ〜♪」
「何?!人を呼ぶわよ!!」
「そんなに怯えないでください。…僕は貴方の味方なんですから…」
「私の味方…!?どういう意味?」
「貴方が好き…って意味ですよ。…ね?」
そういうとリドはセナガに強引にキスをした。
「んっ…!何を…!あっ…」
二人は長い間熱く濃厚なキスをしていました。
その行為でセナガはリドが自分の事を“本気”で好いているのだと思い、リド利用しようと考えたのです。
そう、セナガはリドの罠に見事に嵌る様にベッドに誘ったのです。
そして、2人が3日もの間セナガの部屋から出てくる事は一度もありませんでした。
執事が見た4日目のセナガは頬を赤らめ目がうっとりしていました。
「ジェームス?」
セナガは執事のジェームスを呼び、
「何でしょうか、セナガ様。」
「私、王子との結婚をもう少し考えたいの…。」
「はい、セナガさま。王子はまだご療養中です。しばらくの間お会いする事は出来ません。」
「解ったわ、ありがとう。」
セナガはこの時点、すでにリドの虜と化していました。
「リド…私貴方を忘れる事が出来ないわ。」
「セナガ、でも君は王子と結婚してしまうんだろ?」
「リド、私王子との結婚を辞めようと思うの。」
「え?何で?君の求めている地位と名誉そして莫大な財産が手に入るじゃない…!」
「いいえ、貴方じゃないとダメなの。私。好きよ…リド。」
------バンッ!
「誰?!」
「私よ?セナガ。」
「あ、貴方は…!!」
「そう、ルイよ。驚いた?」
「死んだはずじゃ…!」
「貴方を殺すまで死ねるわけが無いじゃない。」
「って事は…!王子は…!?」
「ええ、死んでもらったわ。」
「・・・!!!」
「さぁ、貴方も王子の後を追ってあっちの世界で恋人同士にでもなればいいんじゃない?」
「許してルイ!私は今彼が好きなの!王子を奪った事は謝るわ!でも…!」
「うるさいわよ?もう、貴方は死ぬ運命なの。ゴメンなさいね?」
すると突然、リドは横に居たセナガを刺しました。
「うっ!リド…?!なんで…!」
「セナガ?俺がお前みたいな魔女を好きになるとでも?」
「う・・そでしょ・・・?・・ねぇ・・!」
「さっさと死ね。」
---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ
---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ
---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ
「ありがとう、リド。私、貴方が好きよ?」
「ルイ!俺、今までの事感謝するよ!」
「え?」
「俺を人間に変えてくれて…俺は何のリスクも無く…。全部ルイのお陰だ!」
「そんな事、全然。貴方のお陰でセナガを殺す事が出来た。」
「じゃ、今度は俺がルイにお返しをする番だ!」
「何?何をして…」
---グザッ
「え…ちょ・・リド…?」
「邪魔なんだよね。」
「今まで一緒に…頑張ってきたじゃない。」
「お前の命令を聞いてな!」
---グザッ---グザッ
「やだ・・リド…!」
---グザッ---グザッ---グザッ
「さ・っ・さ・と・死・ね。」
---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ
「リ…ド…!」
---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ
---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ
---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ
---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ---グザッ

END


☆執筆後記☆

ここまで読んでで頂き、有難う御座いました。
A Mermeid Princess Tragic 王子を殺す編 完結です。

ルイはリドの事を疑わなかったでしょうね。
幼い頃から一緒に遊んでいた“親友”だったんだもん。

藍々は悲しい結末書いちゃいましたけど!
もう一方の“殺さない”バージョン(ヰ流ちゃん執筆)も、
是非読んで下さいね♪

c...藍々 碧


A Mermeid Princess Tragic Of Rid

A Mermeid Princess Tragic 新章が始まった。

セナガ、そして親友だったルイまでもを殺したリド。
次の新たな目的とは…ジャンク王子の富・名声…そして、王子の姿。

リドは人間の魔女を訪ねた。

魔女は王子の姿を与える変わりに、王子になったら助言者の位置を与えろと言う。
その魔女は、何でも知っている。

リドの未来も、そして、この国の未来も。自分の未来でさえも。何でも知っている。

その魔女が助言者の位置を求めた理由とは…。

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