[A Mermeid Princess Tragic]
[04A]
王子を殺さないと…私は消えてしまう…。
でも、愛したジャンク王子を殺すなんて…。
その夜…。
「…(ジャンク王子様…)」
「ルイ?!…どうしたんだ、こんな夜中に…」
「…(王子様、御免なさい。でも、私はやっぱり…)」
------グサッ--
「うわぁぁ…!!!な・・ん・・・・で・・っ…」
「私は貴方を許さないわ。」
「君…その声は…君の…」
------バタッ--
そうして王子は死に、ルイは声を取り戻し死ぬのを免れました。
でも、ルイの怒りはそれだけで静まる事はありませんでした。
そう、セナガを殺してやろうと、そう考えていたのです。
「まだ王子が死んだ事は誰も知らない…。そうだ・・」
ルイはとんでもない事を思いついたのです。
そう、それは人間の魔女の所に行くこと…
「とりあえず、明日の結婚式は延期にしないと・・・。」
ルイは無理があるのにも関わらず、
王子のフリをして召使たちに調子が悪い、と言う理由で結婚式を延期にしました。
召使たちは王子の声がいつもと違うのを不思議に思っていましたが、聞く訳にもいかず、
言われたとおりに結婚式を延期したのです。
そして、ルイは街の外れに住むと言われる魔女の元へ行きました。
-----ギギギギッ---
「いらっしゃい。待ってたよ、人魚のルイちゃん?」
「…そうです。」
「一応聞くけど…今日の用件は?」
「友達の魚のリドを人間にしてほしいの。」
「…そう、代償は何を?」
「尾ひれは?」
「貴方は二度と人魚に戻る事はできないけど?」
「いいわ。」
「でも、それだけでは少なすぎる。」
「…え・・」
「貴方の記憶。はどう?」
「記憶…?」
「そう、海に居た頃の記憶。人間になって浜辺に居たときまでの記憶。」
「解ったわ。」
そして人間の魔女はルイの尾ひれと記憶と交換にリドを人間にしました。
「ルイ!!」
「あ、リド?」
「うん、突然人間になったんだ…」
「それ、私の仕業。」
「え?!」
「リド、早速だけどリ度にはあの忌まわしい魔女セナガと結婚してほしいの。」
そう、ルイはリドにセナガと結婚させて気を許した隙に殺そうとそう思ったのです。
「で、でもどうやって?!」
「誘惑しちゃえば?…結構格好いいんだし。」
その頃にはルイに清い心はありませんでした。
セナガを殺す。それしかなかったのです。
そして、リドはルイに言われ、セナガを誘惑することにしました。
