[Sprit×Drug−精神安定剤−]
[07ABB]


崇から奪い捨てた。

「いい加減にしろよ!」
「知ってた?今の行動は、『ゴミ箱に捨てた』じゃなくて・・・」

崇は、薬をゴミ箱から出した。

「『ゴミ箱に入れた』って言うの。捨てるんなら、これくらいしないと!」

そう言って薬を窓から撒いた。

------ドンッ---

「お前、何やってんだよ…っ!!!・・あ。」

何だ…?今の行動…。
自分でも無意識のうちに崇を突き飛ばして、窓の外に流れる粉を必死に追っていた。

「翔。今のがお前の本性なんだよ。」
「・・・・・・・・何なんだ…。お前、何がしたいんだよ!!!」

「翔、俺はね。お前に現実を見てほしいんだわ。
 真城と一緒に住んでるのだって、ただの気休めだって解る?」
「そんな事ない…姫は…!」

ふと、思った。姫と一緒に住んでる事を、何で崇が知ってる…?

「お前…何で知ってんだよ。」
「何をだよ。」
「何で姫との事…知ってんだ?俺、話してないよな…?!」
「知ってるよ?お前が両親と一悶着あったのも、不動産屋で騙された事も。」
「え?…ちょ、え?お前、何言ってんだよ…。」
「知ってるか?あの大家の北村っておっさん。元警官なんだぜ?」

「崇、なんで、そんな事知ってんの?」

「さて、なんでかね?」
「どういうことだよ!!」

-----コンコンッ

「物音したけど大丈夫?」
「おばさんご無沙汰してます。」
「崇くん、貴方最近“キメすぎ”なんじゃない?何事も程ほどに!よ?」

え…、どういうことだ…?

「いやー、ハマると、つい、やりすぎて。最近ヤバいっすよ。」

どうして母さんと崇が…?

「翔ちゃんも、最近はやってないみたいだけど、しないのも、体には悪いのよ?」
「か…母さん、どういうことだよ…???」
「あれ?翔ちゃん知らないの?」

母さんは、そういうと、崇をチラリと見る。

「そ〜なんですよ。ほら、世間知らずだから結局何も知らないんですよ。翔は。」
「どうして、こんな箱入りになっちゃったのかしら?親の顔が見てみたいわ。」
「って、それ、おばさんのことじゃないっすか!」

二人が、笑い合ってる。
意味が解らない。

崇は家にも何度も遊びに来ていた。
母さんとも面識はあった。

けど、ドラッグの話をするような、そんな仲なわけがない。

「いったい、どういうことか説明してくれよ!!」

そう、俺が叫んだ時、扉がカチャリ、と開いて…。
そこには、父さんと姫が立っていたのだ。


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