[No Distance小説大会 Vol.03]
[お題:ドジの五日]
「行ってきまーす!」
「ちょっと待った!!!」学校に行こうとしたら、母さんに呼び止められた。
「今日の授業は?」
「数U、音楽、古典…、地理、現国、リーディング!」
「じゃ、教科書入れた?」
「入れた。」
「お弁当」
「持った!」
「お財布と定期。」
「持った!」「忘れ物は、無いわね?」
「うん!今日は完璧。じゃ、行ってきます!」普段から、どうしても忘れ物をしてしまう。
朝の母さんとの忘れ物チェックは恒例行事なのだ。「はい、行ってらっしゃ…ねえ、カバン、どこ?」
「あ、カバン忘れてた!」
「信じられないわ!ほら、急いで!遅刻するわよ。」母さんに促され、時計を見ると、普段家を出る時間を5分ほど過ぎている。
「今度こそ、行ってきます。」
「気をつけて!」駅までいつもより少しスピードを上げて、自転車を走らせる。
乗る電車がホームへ入ってきたと同時にホームにたどり着いた。「セーフ!」
今日はなんだかいい日になりそうだ。
---授業中…
「おい!風間、次読んで。」
一日の授業の最後がリーディングで、秋の心地よい気温…。
静かな授業中、…当てられたことにも気付かぬほど、眠っていた。
-----ツンツン
体が少し揺れて、顔を上げると…
「…呼ばれてるよ。」
「!はい!」
「風間、寝てたのか?!P.50英文読んで!」
「はい、」英文を読みながら、ツンッとつつかれた腕が、
熱を持ったみたいに、熱く感じてた。
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