[No Distance小説大会 Vol.02]
監督&原案 : 鳳 ヰ流
原案&著者 : 藍々 碧
出演    : 千 妃咲

[ 5話] >>Detective!!


上手い具合に藍々にかわされた私は、
次に鳳 ヰ流に聴取しようと試みた。

鳳は、その名のとおり【鳳組の組長】である。
相当な権力を持っていると思われる。

また、今回の事件で一番彼女が怪しいと私は思っている。

なぜなら、ケーキを一番操れる位置に居たのはヰ流だからである。
店から店へと運ぶ役割を疑うのは当たり前である。

「あの…、」

突然声をかけられ、振り向くとそこには、 鳳 ヰ流が立っていた。

「はい?」
「探偵さんですよね。」
「そうですが。」
「うちの組員を疑ってるみたいですけど、どういうおつもりですか。」

「いや、別に疑っている訳では…。」
「じゃ、私を疑ってるんですか?」
「私は、あくまで色々な可能性をですね…」
有り得ないですから。」

それだけ言うと、彼女はさっさとこの場を去った。

結局聴取は出来なかった…。

仕方ない。次はカラオケ店員の聴取を開始しようと思う。

-----ウィィィン

「いらっしゃいませぇ〜お一人様ですか?」
「え?は、はい。」
「ご利用時間は?」
「え?時間を決めなくてはいけないのですか?」
「いえ、それならフリータイムはいかがですか?」
「…では、それでお願いします。あの店員の…」
「お部屋は303号室です。ごゆっくりどうぞ〜。」

私は、あれよあれよという間に部屋に通された。
しばらく待っていると、一人の店員がドリンクを運んできた。

「失礼しまぁーす。」
「ああ、ありがとうございます。
 あの、店員の…山本さんいらっしゃいますか?」
「はい?」
「少しお話を伺いたいんですが…。」
「…少々お待ち下さい。」

私は、そう言われ、せっかく来たのだからと思い、
実際にカラオケに挑戦してみることにした。

しばらく歌っていると一人の店員、
…そう山本が入ってきた。

「失礼します。あの、私に何か…?」
「ああ、貴方が山本さんですか。
 私は、探偵のルナと申します。
 事件の事でお聞きしたいんですが?」

私がそう言うと、彼女は意外な言葉を口にした。

「事件??事件って何の事です?」

…そう。

彼女は事件の存在を理解していなかったのである。


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※この物語はフィクションです。