[No Distance小説大会 Vol.01]
著者:藍々 碧
[19話]
「…、話って、何かな…。」
「友枇の事、どれ程想ってるの?」
「ちょっ、裕香ぁ〜!」
キリッとした目で忠昭を見る裕香。
裕香は今朝、学校に来て、私に会うなり…
「友枇、私ね思ってたんだけど。“忠昭”とちゃんと話した事なかったなぁ、って思って…。」
「その呼び方っ、ちょっ、」
「何ぃ?嫉妬〜?私だけが“忠昭”って呼びたいってぇ?♪」
「やだ、裕香!」
「まぁ、その話は置いといて…。私、ちゃんと尾方くんと話したいと思うんだけど、
昼休み、屋上にでも呼び出して貰える?」
「?うん。解った!」
・・という訳で、今、忠昭は裕香に尋問中、と言うわけ。
「答えて頂けますか、尾方くん。」
「どれ程…って・・・」
答えにくそうに、忠昭は、チラチラと私に目で“合図”を送ってくるけど、
私は、裕香には、逆らえないんだよぉ〜っ!
「す、凄く、想っています。」
「…凄くって、どれ位?…キスしたいとか思っちゃう訳?」
「?!ちょっと裕香っ、何聞いてんのよっ!」
変な質問をする裕香を慌てて制する。
「思うよ。抱きしめたいと思うし、キスだってしたい。」
忠昭の言葉に、顔が真っ赤になって、
恥ずかしいのとか、何かよく解んなくなった。
「へぇ〜、キスしたいんだ。そっか〜」
裕香は、その言葉に納得?したようだった。
ニヤッと、怪しい笑みを浮かべたな、と思った瞬間。
-----チュッ
「!!!!!!!!!??????????」
「尾方くんより、先に友枇とキスしちゃった♪」
「ひ、ひ、裕香?!何してっ?!えええええ?!」
忠昭は、というと、もう、ぽカーンッとしている。
「じゃ、私は満足したし、後の昼休みはお2人で熱い時間を過ごしてねぇ〜♪」
そう言って、裕香は屋上から去っていった。
