[No Distance小説大会 Vol.01]
著者:藍々 碧
[17話]
「なんか、ビックリした。」
「え?何で?」
「私の事、よく解ってくれてるんだな、って…。」
そう言うと、忠昭は、ちょっと恥ずかしそうにした。
「そりゃ、好きな子の事は、、よく見てるし?」
「へへっ、そっか。」
「んだよ。笑うなっての。」
「嬉しいな、って思って。私も忠昭の事、もっとよく解るようになるね!」
「おう、期待してる。」
思えば、今まで、私の学校生活の思い出は、全てのシーンが裕香と一緒だった。
他の女の子達が好きな男の子の話をしているときも、
私達は、どこのお店が美味しいとか、昨日見たテレビが面白かったとか…。
そういう事ばかりで…。
こうやって、裕香以外の人と、放課後2人で話してる。
まして、相手は男の子だなんて。
ここに裕香と星崎さんも一緒だったら…。
もっと楽しいのかな…。
「あのね、星崎さんと裕香がカップルになるには、どうすればいいのかな…。」
「うーん、つまり、気持ちを中村に向かせるって事だよな。」
「〜…・・一緒にコンビニでバイトするとか!!」
「うん。いいかもな。ま、募集していれば、の話だけど。」
「後は、裕香の良さをアピールするしかないかなぁ。」
「―だな。・・中村のアピールポイントって何?」
「えっと、料理が上手でしょ?運動も勉強もそこそこ出来るし…、可愛いし…。」
裕香の良さをふと、思いついただけでも、いくつもあって、
裕香って何でもできるんだなぁって、再認識した。
「ただ、ちょっと独占欲が人よりも強い、って感じかな。」
「だなっ。それを、どうアピールするか、だよなぁ…。」
それから、私達は、Dreieckで1時間も色々な方法を考えた。
けど、最終的には裕香も一緒に話そうって事になった。
-----ピルルルル-----ピルルルル
『もしもし。』
「あ、裕香?今、大丈夫かな。ちょっと話したい事があるんだけど…。」
『私も話したいこと、あったんだ。』
「なになに??」
『あのね…、実は…。』
私はその数秒後、また、驚くことになるのだった。
―――ホント、裕香には驚かされてばっかりだよ(笑)
