[No Distance小説大会 Vol.01]
著者:藍々 碧

[11話]


何となく、お互い…少しだけ距離を置くようになって、10日が経っていた。

「友枇ちゃん、おはよっ」
「あ、おはよー♪」

今まで、裕香とどんな時でも一緒だったから、
他に親しいと思える友達が居ないって事に気付いた。

裕香と一緒に居るけど、確実に一緒に居た時間は減っていてた。

「友枇ちゃん♪」
「ん??どうしたの?」
「今、ちょっといいかな。」

そう言ってクラスの子に話しかけられた。

「何?」
「いや、最近、何で中村さんと一緒に居ないのかなぁ、って。」

気付く子は、私達の変化に気付き始めてた。それは仕方ない事だった。

「そうかな、うーん、倦怠期?(苦笑)」

「やっぱり、あの子とずっと一緒だと疲れるよね〜?!今までよく耐えたよ!」

…裕香の事、私は全然そんな風に考えてなかった。
ただ、お互いに気まずい状態が続いてるだけ。

「うーん、いや、別に苦痛なんて事っ」

「でさっ!」

でも、そのクラスメイトは私の話を聞く気は無い様子だった。

「そんな友枇ちゃんにいい提案があるんだけど♪」
「・・・?」

いい提案、それは多分碌な物じゃないんだろうな、そう思った。




「イジメませんか〜?中村 裕香を。」



“イジメ”その言葉に反応したクラスの空気が変わった時、
私は背筋が凍る思いだった。


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