藍々 碧

メルマガ話


ピザにするちゃん

それから、彼が店に訪れるたび…幸せだった。

彼は毎日(私の出勤日は)の様にガムを買っていた。
ハマってるのかなぁ、なんて思ってた。

そんな彼はある日を境に、ガムを一ヶ月近くほぼ毎回買ってたのに、
買わなくなった。

“なんで?あんなに好きそうだったのに…”

私は不思議で仕方なかった。

1週間ほどしても彼は全く買わなくなったのだ。

ある時、私は学校で友達からこんな話を聞いた。

「エリちゃんってね、A型なんだけど…」
「うんうん」
「碧と一緒や!って思った事があってん!」

私はA型である。

「ハマり癖やねん!」
「え?」

そういうと、彼女はこういった。

「碧ってさ、パスタとか、ガムとか…飲み物とか!
 ハマるやん?でも、一定期間を過ぎたらパタッとやめるでしょ??」
「う、、うん。確かに。」
「エリちゃんもそうやねん!」
「そうなんやぁ!」
「結構A型の人そうみたい、カナちゃんもそういうとこ、あるし!」

その時は、その会話を特別気にしてなかった。

「あぁ、そうなんだ、」って。

でも…バイトに行って気付いた。
タナカ ジロウさんは…多分、A型なんだ、って。

ガムに、飽きて…買わなくなったんだ、って。

私も友達が言うように、一時的に凄いマイブームが起きて…。
ふとした瞬間にさめちゃう…。

そうなんだ…タナカ ジロウさん、、A型なんだ…!

勝手に彼をA型だと決めつけた私は、それからというもの…
本当に勝手に彼と(心の中と妄想で)親しくなっていった。

その時、たまたま携帯電話の占いサイトの特集をしてて、
興味を持った私はその中のひとつに契約し、
毎日の占いを楽しんだ。

しかし、どのサイトもにたいていあるのは…
“恋愛運”そして“相性占い”

それの存在を解っていても、
私は携帯のボタンをクリックすることは無かった。

所詮…私には関係ないさ、と。

毎日の占い…全体運・健康運・金運・仕事運…
けど、なにか…なにか心寂しいものがあった。

そしてある日、恋愛運のボタンをクリックした。
そこには、こう書いてあった。

“何か新しい発見がある予感。”

私は今でもその占いは当たっていたような気がする。

その日はたまたまバイトだった。

8月の10日あたりを過ぎた頃の事だったと思う。

いつもの様にコンビニに来た彼が…

「95番のタバコ下さい。」 そう言ったのだ。

私は動揺して…ちょっと対応が遅れてたと思う。

「は、は、はい。」

レジが終わってから、ずっと考えてた。
“もしも、本当に彼がA型で、私みたいな性格だったら…?”

私だったら、未成年で堂々とタバコを買うなんて事は出来ない。
ましてや慣れ親しんだ(?)常連の店…。

そこで私にある一つの仮説が浮かんだ。

“もしかして…20歳になったんじゃないの…??”


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