[Sprit×Drug−精神安定剤−]
[09BAB]
「崇…たかしぃぃ!!!!死ぬなよ!!!!」
「気が動転しているのも、解りますけど、他の患者さんもいらっしゃいますので…静かにして下さい。」
そう言って看護士が手術室前の椅子に座らせた。
「静かにしてられる訳ねぇだろ…。」
少しすると、輸血を終えた姫が出てきた。
貧血気味の様だった。
「姫…ありがとう。あいつの為に…。」
-----バチィィンッ
ふと、気付くと姫に頬を殴られていた。
「目を覚ませ!!馬鹿翔!!」
「ひ、姫…?」
「これから、崇くんも一緒に歩んでいくんでしょ?その支えになるんでしょう!」
「でも、崇は…もう…」
「戦ってるじゃない!今だって、必死に!」
病室で…戦ってる…。
「支えなきゃいけない人間が弱気になってどうするのよ!また、支えてもらうの?」
「守ってもらうの?守れてないって、涙を流すの?」
「誰も守って欲しいって思ってない。ただ、一緒に歩みたいだけなんだよ?何で解らないの!」
解らない…。
守るとか、守られるとか…もう、解らないよ…姫。
「俺…どうしたらいいの?」
「皆で、戦おう?忌々しい薬と。皆で。」
「崇も…?一緒に…。」
「一緒に。」
-----ウィィィン
「手術…無事、終わりましたよ。」
「た、助かったんですか?!」
「はい。」
「有難うございます!!!!!!ありがとう…先生。ありがとう。」
初めて、生きてるって事が、どれ程嬉しい事なのか、そう思って泣いた。
数日もして、崇は退院した。
退院する時に担当医は、 「穂村さんの体の事も考えれば、薬物依存の為の院を紹介するけれど…」 って言ってくれたけど、
俺は、 「大丈夫です。俺達、ちゃんと皆で打ち勝ってみせますから。」 そう言った。
「翔、今日も姫ちゃんとこ行く?」
「いや、今日はいいや。」
「何でだぁ〜?まさか、喧嘩?」
「明後日、崇、誕生日だろ。何か贈ってやるよ。退院祝いも兼ねてさ。」
「…え?いやっ、お前何言ってんだよーキモ!」
「うるせーよ!俺様が贈ってやるってんだ。素直に受け取っとけ。」
「…ぉぅ。サンキュ。」
その時、はにかんだ崇の嬉しそうな顔は俺は一生忘れない。
「よっしゃ、じゃ、行こう。一緒にな。」
−歩みを友と共に編− −END−
☆執筆後記☆
ここまで読んで頂き、有難う御座いました。
−歩みを友と共に編−、崇が首を切って、翔が必死に自分を責めたり、姫に殴られたり…の所。
自分で書きながら、号泣。
何てアフォなんでしょうね。自分の書いた文章で悲しくなっちゃうなんて。
感動屋にも程があるっちゅうねん、です。
−前を向いて戦おう編−に続き、今回も藍々の考える中では、幸せエンドです。
一緒に、歩いていく。それが大切なんだって事。
忘れずに大切な人と一緒に歩んで生きたいですね。
Spirit×Drug−精神安定剤−には、まだ他にもエンディングが沢山あります。
他の話も是非、お読み下さいね!♪
c...藍々 碧
