[No Distance小説大会 Vol.01]
著者:鳳 ヰ流

[ 7話]


忠昭と付き合うことにしたのを後悔しているのではない。

押されたわけではない。
無理やり押し付けられたわけでもない。
流されもしなかった。

自分の裕香への思いは簡単に流されるものでは決してない。

そこには確かに自分の意思があったのだ。

忠昭が気になっていた。
なんとなく目で追っていた。

でも。

好きだと思ったことはない。

忠昭が他の女の子と親しげに話していて悲しいと思ったこともない。
私を見て欲しいと思ったこともない。

けれども。

あの瞬間。

真っ直ぐに見つめてくる瞳を見た瞬間。

その瞳に私が映っていることに安堵を覚えた。

そして。



怯えを宿す瞳に・・・・・・


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