[No Distance小説大会 Vol.01]
著者:鳳 ヰ流
[ 1話]
■三人三様■
朝から昇っていた太陽が地平線に隠れようとしていた。
空は真っ赤に染まっていた。
もう肌寒くなってきているのに、その時だけは暖かく感じる。
前に一度そう言ったら、
「私だったら秋の夕日は物悲しい、って思うけどね。まぁ、友枇だからねー。」
中学からの親友の裕香にクスクス笑いながら言われた。
「悲しい気分になるなー、とかそんな感じ。」
考えてるのバレてたみたい。言われながら頭をなでられる。
子供扱いされてるみたいでムッとしたら、突然ギューっと抱かれた。
「友枇ってばすぐ顔に出るから分かりやすいなぁ。」
分かりやすいと言われて嬉しいハズもなく、抱かれてる恥ずかしさも加わって暴れた。
突然暴れた私を支えきれなくて、転びそうになって二人とも冷や汗ダラダラ。
何とか体勢を整えた後、どちらともなく笑い出した。
その時のことを思い出して笑いそうになって……状況を思い出した。
「告白の返事、聞きたいんだ。」
聞かれてる意味は分かっていたのに、つい現実逃避をしてしまった。
