[ND Secret Room Special Story]
[Gan3Xie2]


★Gan3Xie2


女の子同士に秘密なんて、あってないようなものなんだ。

『絶対人に言ったらダメだからね!』

この呪文を使えば、自分の事を大して知らない隣の席の子だって、
自分の秘密を知ってしまうのだ。

でも、そんな女の子の社会でも、本当に言ってはいけない秘密もある。

それが広まった時っていうのは、何か事件が起こる事が多い。

今日も、また1つ、秘密が広まる。



その日、教室に入ると、クラスメイトの視線が嫌に刺さるような感覚になった。

「…?」

私を見ては、コソコソと、何やら話しクスクスと笑う。
クラス中に広まるその現象に気分が悪くなって教室を出た。

---ドンッ

「あ、ゴメン、、」
「痛いなぁーっ、佐伯菌がうつるじゃん。」
「は…?」

廊下ですれ違う人たちも笑う。

その時思った。やられた、と。

普段から、どちらか、と言えば地味な私は、
クラスの中でも、所謂イジられキャラになっている。

キャピキャピしたクラスメイトに、軽い悪戯をされていた。

別に、それは嫌だったけど、然程気になるものでもなかったし、
笑いの一環、そう思ってたんだけど。

昨日の放課後、英語の宿題のプリントが挟んであったファイルが見つからなくて、
まさか、と思ってゴミ箱をあさっていた。

それを、おそらく噂好きな女子が見たんだろうな…。

だから、『バイキン』

面倒くさいなぁー、なんて思いながら。

女子の間では、噂は広まるのも早ければ、流れるのも早い。

その内、他の事に気が向くまるだろうな、って思っていたんだけど…。



「佐伯さんってぇ〜ゴミが好きなんでしょー?」

数日経ってもそれはおさまってはいなかった。

「佐伯さんってさ〜自分のホームページで何してんのぉ〜?」
「ゴミ収集の紹介じゃない?」

---バンッ!

大きく机を叩き、突然前の席に座る山本さんが立ち上がった。

彼女は、クラスの中でも特別誰と仲がいい訳でもないみたいで、
独特の雰囲気を持っている子だった。

「いい加減にしなよ。そんなに誰かの秘密が欲しいなら、暴露してやろうか?」

そう山本さんが言うと、クラスはシーンッと静まった。

…と同時に山本さんは言い始めた。

「マキが高橋先生の吸ってたタバコ持って帰った事とか、
 アイが放課後エミのプリ帳にラクガキした事とか…。」

『はああ?!マキまじ?!』
『っーか、あれアイだったの?!有り得ないんだけど!』

あちこちから、驚きと罵声と悲鳴が聞こえる。

秘密の暴露を止めようとしない山本さん。

「偉そうに言ってるけど、エミはサユリの本売ってたじゃん。」

『ちょッ!返してくれないと思ったら、売ったの?!プレミア付いてたんだけど!!』
『・・だってぇ〜』

「他にもあるよ?リサとユキは一緒になってラブホ行ってたよね?あれって何で?」

『・・・ッ!!!』
『もうやめて!!』

「自分たちが言われたくない事だと、やめて?調子良すぎるでしょ。」
「や、山本さんだって、昨日変なオヤジと歩いてたじゃん!」
「だから?」
「…っ!」

思わず私は声をあげた。

「もういいよ!山本さん、もうやめようよ!」
「・・・。」
「誰にでも秘密はあるんだもん。やめよう。」
「…解った。」

---キーンコーン…

チャイムが、終わりを告げる。

「帰ろっと。」

涼しい顔して、帰っていく山本さん。

置き去りにされた私を含めたクラスメイトは、暴露された秘密に、
大きな傷を負い、そろそろと帰っていった。

『ねぇねぇ、知ってる?これ、絶対人に言ったらダメだからね!』

そして、今日もまた1つ…。




隠し部屋発見、本当に有難うございます。

特別なものは、何もないんですけど、
これから、ちょこちょこしていければ…と思ってます。

女の子って怖いですね…w
っていうか、中途半端??…ああ、申し訳ないです。
あ、この学校のイメージでは女子高だったんですよ。
…だから?っていうね。

こんなへっぽこ読んで頂いてありがとうございました。

by aiao


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